Ni-P合金材料
特徴
- 耐食性
- 酸性・アルカリ性・塩霧環境(特にCl⁻含有媒体)で優れた耐食性を発揮し、ステンレス鋼を上回る性能。海洋環境や化学プラント環境に適応。
- 高硬度・耐摩耗性
- めっき状態の硬度:500–600 HV
- 熱処理後(300–400℃):1000 HV以上(高摩耗部品に最適)
- 均一なめっき層
- 化学めっき(無電解めっき)により複雑形状表面を均一に被覆。追加加工不要。
- 非磁性(高リンタイプ)
- リン含有量>10%で非磁性を達成(電子機器適用可能)。熱処理による磁性相析出リスクを制御するプロセス設計対応。
- 溶接性・熱伝導性
- 優れた溶接性と熱伝導性(放熱部品に適応)。
- 触媒活性
- 高比表面積と活性サイトを有し、水素化反応・燃料電池触媒などに適用。
- 耐熱安定性
- 高温酸化耐性を保持(一部グレードは400℃以上対応)。
用途
- 防食コーティング:
- 石油化学:配管・バルブの腐食防止
- 海洋構造物:船舶部品・海洋プラットフォームの防食処理
- 電子・半導体:
- ハードディスク/コネクタの非磁性めっき
- PCB/MEMSの耐摩耗・導電性向上
- 機械産業:
- ベアリング・歯車の寿命延長
- 自動車部品(ピストン・燃料噴射ノズル)の耐摩耗処理
- 航空宇宙:
- エンジン部品・タービンブレードの高温保護
- 触媒分野:
- 触媒担体・水電解水素発生電極
- 医療機器:
- 手術用具・インプラントの耐食コーティング
- 新興技術:
- 3Dプリンティングによる耐摩耗部品製造
- 複合材料の母材機能強化
包装・形状
- 包装:カスタム包装
- 形状:ブロック状(塊状)

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