アルミニウム基ろう付材料 4047

品番:4047  

 製品の特徴  

  1. 低融点特性  

   - 共晶型アルミニウム-ケイ素ろう材(Al-Si合金)であり、固相線・液相線は 577–582℃。母材への熱影響と変形を低減。  

  1. 優れた流動性  

   - ケイ素含有量 11.0–13.0% の高ケイ素組成により、ろう付け温度で良好な流動性を発揮。母材表面に均一に拡がり、緻密なろう継ぎ目を形成。  

  1. 高強度接合  

   - 溶接部の引張強さ 130–160 MPa を達成(JIS Z 3197試験基準)、振動負荷環境に対応。  

  1. 耐食性  

   - 大気・水環境下での腐食抵抗性に優れ、長期使用時の接合部安定性を確保(塩水噴霧試験:JIS H 8502準拠)。 

  1. 外観特性  

   - 陽極酸化処理後は灰黒色を呈するため、外観色が要求される用途では使用前に評価が必要。  

 

 適用分野  

  1. 自動車産業  

   - ラジエーター・燃料タンク・エアコンダクト・アルミダイカスト部品のろう付け(薄板アルミの精密接合に最適)。  

  1. 冷凍空調機器  

   - 凝縮器・蒸発器・冷媒配管の気密ろう付け(熱伝導率 120–140 W/m・K を保持)。  

  1. 航空宇宙・電子機器  

   - 航空機固定具・放熱基板(軽量化と高温強度 >100 MPa@200℃ を両立)。  

  1. 海洋構造物・船舶  

   - 海水ポンプ・プロペラシャフト(耐海水腐食性・耐圧性 >3 MPa)。  

  1. 新エネルギー・電力機器  

   - EVバッテリーモジュール接続・インバーター放熱コンポーネント(高温サイクリング耐久性を確保)。  

 

 包装・形状  

- 包装:スチールドラム(20kg/個)、プラスチック容器、パレット、カスタム包装対応  

- 形状:  

  - ペースト状(フラックス含有タイプ)  

  - 粉末状(粒径:45–150 μm)  

  - ワイヤー(φ0.5–3.0mm)  

  - ろうリング(内径・外径カスタマイズ可能)  

 

注記

この材料はアルミニウム - シリコン共晶合金で、融点約 580℃。変質処理と保温処理により強度向上が可能。
アルミニウム基ろう材 4047は低融点、高流動性、耐亀裂性、耐食性に優れ、自動車、冷凍、航空宇宙産業などで幅広く使用されている。今後、異種材料接合ニーズの高まりに伴い、複合構造接続分野での潜在力がさらに発揮されることが期待される。
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