ニッケル基ろう付材料 BNi16
品番:BNi16
製品特性:
BNi-16はニッケル基ろう材で、高温合金用ろう接材料に分類され、主成分はニッケル(Ni)にクロム(Cr)、硼素(B)、珪素(Si)などの元素が添加されている。この設計は固溶強化と共晶反応により、優れた耐高温性能とろう接強度を実現することを目的としている。
- 高温強度:
BNi-16は高温下(通常900℃以上)でも高い引張強さと耐クリープ性を維持する。これはニッケル基体の固溶強化とCr、Bなどの元素の相乗効果によるものである。
- 耐食性:
酸化性および還元性媒体の両方で優れた性能を示し、特にハロゲンイオン(Cl⁻など)含有環境に適しており、化学プラントや原子炉部品のろう付けに適する。
- 濡れ性:
BとSiの含有量を制御することで、ろう付け時に母材表面を良好に濡らし、緻密な継手部を形成する。
応用分野:
- 航空宇宙分野:ターボブレード、燃焼室などの高温部品のろう付け(高速気流と高温下での安定性が要求される用途)。
- 原子力産業:原子炉の燃料要素や耐放射線構造部品のろう付け。
- エネルギー・石油化学分野:高温高圧反応器、熱交換器、配管システムの製造。
- 電子部品分野:高精度放熱器や真空配管のシールろう付け。
包装形態:
- アルミ箔袋、鉄缶入り、プラスチック容器、パレット、カスタム包装
形状(SHAPE):
- ペースト(Paste)、粉末(Powder)、箔(Foil)
注記:
珪素とクロムが協働して緻密な複合酸化層(例:Cr₂O₃-SiO₂)を形成し、高温酸化環境や腐食環境下での継手部の安定性を高める。
