銅基ろう付材料 B-CuPSnNi
牌名:B-CuPSnNi
分類: 銅-リン系中温ろう材(Cu-P系ろう材)
製品特性
- 優れた流動性
銅-リン系ろう材の中でも相対的に低融点で、ろう付け温度域で母材表面に良好に流れ、緊密嵌合継手部に適し、微小隙間を確実に充填して美麗なろう接部を形成する。
- 自己フラックス機能
純銅のろう付け時にフラックスを別途添加する必要がなく、工程数を削減し生産性を向上させると同時に、フラックス残渣による不具合を防止する。
- コストパフォーマンス
銀系ろう材に比べてコストが低く、生産コストの削減に寄与する。
- 耐食性
ろう接部の耐食性は純銅に匹敵し、弱腐食環境下での長期信頼性を確保する。
応用分野
- 電気接点部品製造
銅と銀及びその合金のろう付けに適し、電気接点部品の製造に使用(高導電性と接続信頼性の確保)。
- 銅継手ろう付け
配管接続、電気接続などの銅製継手のろう付けに広く用いられ(強度とシール性の両立)。
- 銅ラジエータろう付け
純銅部品の雰囲気炉ろう付け(例:銅製ラジエータ)に適し、放熱性能と信頼性の向上に貢献する。
包装形態
- 鉄缶入り、プラスチック容器、パレット、カスタム包装
形状
- ペースト状(Paste)
- 粉末状(Powder)
- 箔状(Foil)
注記
- 銅同士のろう付けに最適。
- B-CuPSnNiは自己ろう着性と高濡れ性を活かし、電子部品、冷凍機部品、超硬合金接合などで銀系ろう材の高効率・低コスト代替材として活用されている。
